《シリーズ高校訪問 ①》

生徒の皆さんは新しい学年、新入生は中学校生活にも慣れてきた頃でしょうか。

3年間の中学生活の先には高校進学が待っています。これから順次開催される高校のオープンスクールなどを利用し、様々な角度から進学する高校を決めることになりますが、こちらのコーナーでは一足先にいくつかの高校についてご紹介していきます。各高校に赴き、学校生活や学習への取り組み、大学進学状況についてお話を伺います。お子様と大事な進路を選定する参考にしていただければ幸いです。


【明誠学院高等学校】

高校訪問第一回目は明誠学院高等学校です。

教頭先生にお話しを伺いました。


◆アクセス◆

 明誠学院高等学校は、岡山大学と同じ津島地区に立地し、列車やバスを利用して広い地域から多くの生徒が通学しています。岡山駅から自転車に乗り換え通学する生徒が多いですが、通学時間帯には岡山駅からスクールバスも運行しています。


◆コース◆

明誠学院高等学校には①特別進学コース、②特別芸術コース、③進学総合コース、④新情報コース、⑤保育・福祉コースの5つのコースがあります。ここでは①特別進学コースについてご紹介していきます。




特別進学コース


 特別進学コースは志望大学によって、次の3つの類に分かれています。 

・Ⅲ類…国公立大学医・歯・薬学部の現役合格を目指す

・Ⅱ類…国公立大学現役合格を目指す

・Ⅰ類…難関私立大学現役合格を目指す



どの類にも共通する特典として、以下のようなものがあります。


◆旧帝大(北海道大、東北大、東京大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大)と岡山大の医学部医学科・歯学部・薬学部に現役合格した場合、大学で必要な入学金・授業料(6か年約350万円、4年間約240万円)を支給。


Ⅲ類は定員10人、Ⅱ類、Ⅰ類はそれぞれ定員30人としていますが、年によって入学者の数は前後します。特別進学コースのうち、おおよそ7割が男子生徒です。

 学力向上により、進級する際に上の類に編入する生徒もいます(中にはⅠ類で入学→2年生でⅡ類→3年生でⅢ類に編入というケースも)。基本的に進級時に下の類に編入することはありません。




Ⅲ類の特色


◇授業

大きな特徴として、 100分4コマの授業が挙げられます。100分という一見長い授業時間ではありますが、教師によって授業内で様々な取り組みをアレンジすることができ、また問題演習や討議なども取り入れることができます。最初は長時間の授業に戸惑う生徒もいますが、次第に慣れてくるようで、受験ではセンター試験で80分、二次試験ではさらに長い試験になるということもあり、集中力が鍛えられるという利点もあるようです。

 さらに、毎日ではありませんが、5校時(17:10~18:30)には特別講座を設け、徹底的に学力を鍛える体制が整っています。

 テキストはハイレベルなものを利用し、予備校並みの授業で、受験を見据えた指導を行っています。

 基本的には理系進学を目指すカリキュラムになっていますが、文系学部への進学を希望する生徒がいれば柔軟対応し、受験対策のサポートをします。


◇自習室完備

 Ⅲ類の教室に隣接して個別学習室があり、朝と放課後(夜20時まで)は自由に利用することができます。隣にはⅢ類職員室があるので、疑問点はすぐに解決することができ、学習の定着を図ることができます。


◇入学金の免除、授業料等の支給

 Ⅲ類の合格者には、入学金70,000円(平成30年度)が免除されます。また明誠学院高等学校では、授業料2万5000円、施設整備充実費1万2000円、校費5500円、PTA費3000円、寄付金3000円(平成30年度)が定められていますが、Ⅲ類の合格者には、このうちの授業料、施設整備充実費、校費を支給します。


◇部活動

Ⅲ類は授業時間が長いこともあり、運動部への所属は、可能ではありますが、難しい状況です。文化部のうちでも活動が週に1日程度の部活動には所属している生徒もいます。



Ⅲ類の受験科目は英数国理社の5科目(100点×5)です。

おおよそ一般的な公立高校入試問題(5教科)で400点獲得を目標に受験をお勧めします。




Ⅱ類の特色


◇授業

 毎日45分×8校時まで授業が行われ、土曜日や長期休業中も補習を行います。1年次では全員共通のカリキュラムで基礎固めをし、2年次から理系と文系に分かれて学力向上を目指します。

 希望や必要に応じて補習を行い、学習面でのサポートをしています。




◇部活動

運動部、文化部共に所属することが可能です。運動部で主力選手として活躍している生徒もいます。



Ⅱ類の受験科目は英数国の3科目(100点×3)です。

漢字検定、英語検定、数学検定で3級以上を取得していれば、それぞれ10点が加算されます。(平成31年度入試)

おおよそ200点獲得を目標に受験をお勧めします。



Ⅰ類の特色


◇授業

基本的にはⅡ類と同じく、1年次では全員共通のカリキュラムで基礎固めをし、2年次から理系と文系に分かれますが、理系では英語、数学、理科を、文系では英語、国語、地理歴史を重点的に指導しています。私立大学だけではなく、国公立大学を受験する生徒も多くいます。

希望や必要に応じて補習を行い、学習面でのサポートをしています。


◇部活動

運動部、文化部共に所属することが可能です。運動部で主力選手として活躍している生徒もいます。



Ⅰ類の受験科目は英数国の3科目です。

漢字検定、英語検定、数学検定で3級以上を取得していれば、それぞれ10点が加算されます。

おおよそ160点獲得を目標にして受験をお勧めします。




◆指定校推薦について

 全てのコースの生徒が指定校推薦の対象になります。特別進学コースの中でもⅢ類、Ⅱ類、Ⅰ類の生徒全てが指定校推薦での進学を希望することができます。ただし、Ⅲ類という高い水準の中で、指定校推薦の基準評定をクリアしている生徒であれば、同大学を一般受験で合格する可能性は十分あるので、早くから指定校推薦で進学先を決めるより、より高い目標に挑戦することを勧める場合もあるとのお話しでした。


◆入試について

明誠学院高等学校は2日間受験日を設けています。それぞれの受験日において、第一希望、第二希望まで希望のコース、類を選ぶことができます(ただし、1日目と2日目の第1希望に同じコース、類は選べない)。

特別進学コースⅢ類を除く全てのコースにおいて、2日間受験のうち、それぞれの科目で高得点の点数どちらかが採用され、採用された合計点が合否の判断材料にされます。例えば1日目は英語が高得点で、2日目は数学と国語が高得点の場合、1日目の英語と、2日目の数学と国語が合計点となります。

 1日目の試験問題は持ち帰ることができるので、次の日の受験の参考にすることができます。




取材後記


 実際に明誠学院高等学校に赴き、授業内容や、進学について詳しくお話を伺いましたが、一番印象に残っているのは、先生と生徒の関わりの深さです。学年の初めには全ての生徒に家庭訪問を実施していること、またその後も保護者に大切な相談をする場合には、必ず会って話をするようにしていると伺いました。生徒の進学についても、できるだけ希望に添うよう、どのような進学先がその生徒にあっているのか、また、推薦入試やAO入試など、どの受験方式が適しているのか、様々な情報を収集し、何度も生徒と話し合って決めていくそうです。

 センター試験に変わる大学入試共通テストについても、その対策に遅れをとらないようアンテナを張り、面接や記述、資格試験についても十分なサポートができるよう準備しているとのお話しでした。 

 「同じ学力の子どもなら、どこよりも学力を伸ばす自信がある。」という先生方の士気、生徒にかける思いの強さを感じた訪問でした。

どこか懐かしい趣のある校舎でしたが、そこで活動する生徒たちは明るく落ち着いた印象で、学校全体にアットホームな雰囲気がありました。比較的若い世代の先生が多いのもその一因かもしれません。5月終わりからオープンスクールが開催されます。興味のある方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。


◇オープンスクール情報◇

第1回 5月26日(日)

第2回 7月14日(日)

第3回 10月5日(土)

第4回 11月9日(土)

第5回 12月8日(日)


中学生・保護者対象入試説明会

9月23日(月)祝、10月20日(日) 10時より


明誠学院高等学校ホームページ

http://meiseigakuin.ac.jp


☆次回は岡山学芸館高等学校を訪問いたします。








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