「学力テストで測れない「非認知能力」が子供を伸ばす」 上記のテーマで、親育ち応援学習プログラム体験と、講話を受講してきました。
○親育ち応援学習プログラム
参加した人が互いに子育てについて学びあい、繋がりあい、親として育ちあうことをサポートするプロ グラムのことで、 必要な知識やスキルに自分で気づくことができます。我が子の長所を書き出し、お互 いで共有し、共にディスカッション。自分では想像も気づきもしないアイデアや夢の職業などを意見交 換し、新たな発見や見解もあることに気づかされました。また子供への声かけに関しては石田先生のマ ジックワードが紹介されていました。
*自己肯定感を引き上げる 10 のマジックワード(石田勝紀「子どもの自己肯定感を高める10の魔法の ことば」集英社)
マジックワードの使用上の3つの注意
❶軽く、明るく、さりげなく使う
❷短いことが重要
❸これらのこれらの言葉は親の「プラスの感情表現」であるため、素直に感じたこと言語化する。
〇〇講 話
岡山大学全学教育・学生支援機構 准教授(教育方法学) 中山芳一 先生 「非認知能力」・・・先日のPTA研修全国大会での宮崎みどりさんの講話の中でもよく言われていたキ ーワードだったので、改めて確認することができました。「IQなどで数値化できない能力」を指し、そ れは、自分の中の二つの力、自己維持・調整系(自分と向き合う力)...自制心・忍耐力・レジリエンス(回 復力)と、自己啓発・向上系(自分を高める力)...意欲・向上心・自尊感情・楽観性に加え、他者協調・ 協働系(他者と繋がる力)コミュニケーション力・共感性・協調性を備えている能力のことで、「社会情 動的スキル」ともいいます。
シンギュラリティ(AIが発達することによる生活全般の変化)と人生 100 年時代への突入に伴う働 き方と生き方が変化しつつある今だからこそ、この能力が必要とされるとのことです。
今迄の大量暗記型や詰込み学習ではなく「非認知能力」を意識した我が国の教育は、2020 年度の大学 入試制度の改革を待たずしてすでに改革は起きているようです。そんな「非認知能力」は小学中学年(9 ~10 歳)から中高生が一番発達する年齢であり、様々なたくさんの「刺激」を与えることで育むことが できるとのこと。何より、子どもはもともと経験からの認識により非認知能力を伸ばそうとする能力を 備えていて、意識づけによって伸ばしやすいとのことなのです。 連続した過程を通じて学習されるべきものに必要なことは、「AAR」すなわち、 ANTICIPATION(見通し)ACTION(行動) REFLECTION(振り返り)のサイクルであり、今年の *OECDLearning Compass2030 でも、「生き延びる力」が必要と発表されました。
附中での学習や活動にも様々な取り組みが見受けられます。これからの時代の変化を感じつつ、子供 たちがどのように成長していくのか、保護者としても学び多き講話でした。
*OECD...経済開発協力機構
*OECD教育2030では「生き延びる力」を次の3つに分類している。
•新しい価値を創造する力(Creating new value)~新しい製品やサービス、新しい 社会モデルを他者と協力して産み出す力。適応性、創造性、好奇心、他者をオープンに受け入れる心
•緊張とジレンマの調整力(Reconciling tensions and dilemmas) ~平等と自由、自立性と地域利益、変革と継続性など様々な競合する需要間のバランスをとる力
•責任をとる力(Taking responsibility)~自らの行動の将来の結末を考慮する 力、自分の仕事の成果について責任をもって説明できる力、自ら評価できる力。自己効力感、責任感、問 題解決能力、適応能力など。
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