令和5年8月29日にZOOMによるオンライン開催された、大阪市立大空小学校 初代校長木村康子氏の講演会に参加いたしました。
演題「子どもの命を守り抜く 大人の役割
~大切なのは、地域の力、家族の力 考えよう 今、私たちにできること~」
小・中学生の自殺者514人。不登校者数24万人。昨年2022年1年間の数字です。
自殺者は過去3年で3倍に増加したとのことで愕然とし胸が張りけそうになりました。
12年連続人口減少(昨年度は前年度より55万6000人減少)、少子高齢化が加速している日本のお話です。『子どもは日本の宝であるはずなのに、その幼い子どもたちが悩み苦しみ自ら命を絶つ選択をしてしまうこの「今の事実」を私たちは見過ごしてはならない』という木村氏の強いメッセージから本研修会は始まりました。
身近にいる明るい子どもでも誰にも相談できずに悩んでいることもあり、何か手伝えることはない?と声掛けすることで救えることもある、子どもたちが登校できないのなら大人が変わり「今の事実」から私たち大人が問い直そうと熱く語られました。
家庭が子どもを守り育むことは当然ですが、学校(先生)と家庭(保護者)がお互い「風」と「土」のような融合関係を構築し、先生、地域、家族、みんなが当事者となり、みんなで学校を作っていくという意識が重要であるとのことです。それは、すべての人が当事者となれば、「人のせいにしない学校づくり」ができるからだと提言されていました。
また、先生方が作ってくださる学校に、子どもたちも、保護者も地域の人にも関わっていただくことで、多様な人々による新たな創発的な仕組みも生まれてくるとのことです。
学校へ出向くことが日常に戻りつつある昨今、学校行事や部活動応援などにも出向く機会を増やしたり、我が子だけでなく子どものお友達ともちょっとお話してみたり、そんな大人が増えていくことで子どもたちが明るくなってくれるのなら、私たち保護者も嬉しいに違いありません。
縁あって同じ学び舎に通う子どもたちには、毎日楽しく学校へ登校し、家族とたわいもないおしゃべりをして、毎晩幸せな気持ちいっぱいで眠りにつき、またわくわくして新しい朝を迎えてもらいたいです。
私もできることから実践してみようと思います。同じく思ってくださる方の輪が少しずつ広がっていけたら嬉しく思います。
沖津 智子
Comments