6月に岡山県教育委員会主催「PTA等指導者人権教育研修会第1回」に参加致しました。
研修テーマは、コロナ禍で、感染者・医療従事者・物流従事者などへの差別が社会課題
となりましたが、コロナ禍における差別・偏見をなくすためにできることを考えることで
した。
研修は、オンラインで行われ、近畿大学国際学部准教授の村山綾先生による社会心理学
の視点からのご講演と参加者で意見交換をするワークショップの2部構成で行われました
。
本研修で学んだ、コロナ禍における差別・偏見をなくしていくためのポイントとして重
要だと思った3点をご紹介します。
●不安を高める情報から距離をとること。
差別はなぜ起こるのか。不安やフラストレーションが要因の1つだそうです。そのため
、不安になるような情報を避けること、得られた1つの情報だけで判断しないこと、情報
が断片的ではないか批判的にみること、より信頼性の高い情報やデータに触れる機会を持
つように努力することが大事なのだそうです。
●「ステレオタイプ」や「偏見」で判断しないようにすること。
先入観や思い込み、「〇〇な人達は△△だ」と決めつけること(ステレオタイプ)や、そ
のステレオタイプに好き嫌いなどの感情を伴うこと(偏見)が、差別につながることもあ
る
そうです。
子ども達は生活の中で、知らず知らず、親の考え方に影響されているかもしれません。
親
が、潜在的に持っているステレオタイプや偏見をもとに話していないか、公平な考え方
をしているか、普段から意識すること、気を付けて話をすることが大事だと思いました
。
●自分が感染したときのことを考え、一人ひとりが思いやりや、やさしさを持つこと。
自分が感染したときに抱えるであろう不安や心配はみんなが同じように思っています。
自分が感染したら、医療従事者のサポートなくしては乗り切れないことに気づくでしょう
。
SNSなどで簡単に自分の意見や考えをつぶやくことができる世の中、そのつぶやきが自
分のステレオタイプや偏見による発言になっていないか、言われた人の気持ちを想像して
配慮しているか、気を付けていきたいと思いました。
“もしも自分が感染したらこう動く”というシミュレーションや、“身近な人が感染したり
PCR検査をしたりしたらどのような配慮をする必要があるか”をあらかじめ家族でよく話し
合っておくことが大切だと思います。ぜひご家庭でも話し合ってみてください。
(参考)コロナ禍における不安や、差別・偏見をなくするためにできることについては
、下記のリーフレットに詳しく書かれて参考になります。
https://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/663396_6068216_misc.pdf
※出典:岡山県人権教育推進マトリックス会議 「新型コロナウィルスに負けない!!
感染防止と人権への配慮」より一部抜粋
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